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はぁ、と思わずため息をつく俺を見て、類は言った。
「それって、別に自分は彼女なんか要らないけど、周りに言われるからって感じ?」
「……要らないってことはないよ。でも、実際もしそんな相手が出来たとしても、しょっちゅう会ったり電話したりってほど、大事にしてあげられないと思うから。それじゃ相手に悪いし、そもそも付き合ってもらえないだろうし」
「……要するに、したい時だけ会って普段は音信不通くらいでいいんでしょ?」
「それじゃセフレだろ……」
「あたしでいいなら協力するけど」
「え!?」
「いやなら別に」
類は前を向いたまま言う。
「あたしも、そういうベタベタした付き合いは無理だし、どうせ余り物だから。あんまり放置してたら穴塞がりそうだし」
……って……。
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