⁂ 始まりの命 ⁂

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 いつからだろう。 人とカルラ族が争いを始めたのは。 そして、取り返しのつかない罪を、彼女は負った。 始祖のカルラの命と、引き()えに。  人々はその魔力に(おび)えた。 カルラさえ倒す我が力に、恐れおののいた。  彼女は、自分の生を(うと)んじた。 始祖のカルラさえ消してしまった我が魔力を嫌い、 けっして取り返しのつかない事をしてしまった罪を背負った。 「死んじゃダメだよ、幼く小さな君。」 そう言って笑ってくれた赤い炎の化身。  始まりの命は消滅し、エタ―ナリヤから消えうせた。
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