⁂ 始まりの命 ⁂

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 そして自分の罪の重さに()えかね、白の女神も消滅した。 自らの命を引き裂き、バラバラにする事によって。  それでも欠けた命のの破片(かけら)は、また別の自分となり命を(つむ)ぎ、 またもや魔力を宿す『白の女神』と呼ばれた。  ただ1つ、彼女は人やカルラに触れない領域に(ひそ)むことで、 外との接触を断った。  だが女神と契約(けいやく)を結び、魔力を得る様になった獣人族(じゅうじんぞく)の出現。 獣人族は白の女神を敬愛(けいあい)する魔法使い。 そして人は科学を手にして『黒の神』という存在を作った。  違うけれど、同じことが()り返される。 今度は人と獣人族が、争いを始める。 争いを止めようとしてくれた、始祖のカルラはもう居ない。
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