⁂ 白の女神の生まれ替り? ⁂

2/5
前へ
/60ページ
次へ
 話し声は途中で途切れた。 銃声がいっせいに、火を吹く。 「嫌ああああー!!!」 とっさに父が我が子を抱きしめ、(かば)った。 背に銃弾の雨を浴び、血だらけになりながら 高く宙を飛ぶ。 「アルバレート」 呪文が四方(しほう)の機械ごと、人間を凍り付けにする。 「アルバ」 さらに目くらましの雪嵐を作り、そのまま落下する機械を 背に娘を抱き、高く飛びあがる。 屋根を軽々と越え、5m以上のジャンプでまた違う 裏道に着地する。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加