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赤鬼は、桃太郎に恋をした。
桃太郎に告りたい一心で、村を訪れる赤鬼だったが、
大きな体と赤い肌は、人目に付きやすく、
いつも、すぐ村人に見つかってしまう。
「何しに来た?」村人は問い詰めるが、
告りたいなんて赤鬼の口から言えるはずもなく、
毎回、最後は大立ち回りを演じる羽目に。
本当はこんなことがしたいわけじゃないのに。
でも、そんな思いが伝わったのか、
何と、次は桃太郎の方から鬼ヶ島に来てくれると言うのだ。
嗚呼、やっとこの張り裂けんばかりの想いを伝えることが出来る。
赤鬼は、桃太郎の到着を今か今かと待ち詫びている。
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