*2018/08/02 20:00 スーパーマーケット『ポロロッカ』*

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「はい。お客さん。どうぞ」 と、そうこうしている間にレジは僕の番だ。 僕が台の上に弁当を置くと、レジのオバちゃんは流れるような熟練の手つきで弁当のバーコードを機械に読み取らせる。 「のり弁1つで429円になります」 僕は言う。 「え? 半額で214円じゃ?」 見ればこののり弁には半額シールがない。 もう一度言おう。 些細な疑問を見落としてはいけない。 それが真実に繋がるからだ。 そして、半額シールを見落としてはいけない。 レジのオバちゃんの目が怖いからだ。 「すいません。……弁当コーナーからやり直して良いですか……」
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