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「お母さん、僕も病院に一緒に行った方が?」
「そうね。警察に届ける事になるかもしれないから・・・。まったく、傘をさして自転車に乗ったらダメだって何時も言っているじゃないの」
「御免なさい」
警察?それはまずい。当たり屋だということがバレてしまう。
「いや、警察ざたになったら可哀想だから、病院代だけだして貰えればいいですよ」
俺は話を有耶無耶にしようとした。
「そうですか?でもこういう事はきちんとした方が・・・」
「いえ、いいんです。お気遣いなく」
「すみませんね。病院代は全額だしますので」
よし。よし。上手くいったぞ。
「和樹君と言ったかな。君は学校に行ったらどうだ?俺は病院に乗っけていって貰うから」
「そうですか?すみません。今日は試験の日なので学校休みたくなかったんです」
何だか話が上手くいきすぎる。俺にもツキが回ってきたのかな。
それにしても、このお母さん、美人だ。
俺は車の後部座席から、お母さんの無造作にアップにしている髪のうなじを見つめた。色白のキメの細かな肌、シャンプーの匂いが俺の下半身を疼かせる。
お母さんも手にいれたい。
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