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新入社員、藤堂ゆい
今日も新人が配属される。
聞いた所によると、まだハタチそこらの女性だという。
最短記録が塗り替えられる日が来たと、私たちは大笑いをしながら、ラジオ体操をしている。
誰も期待など、していないのだ。
学が無い若者なのだろうか、今の世の中で生き抜くには学歴はとても重要だろう。
少なくともうちの会社ではそうに違いない。
ラジオ体操を終え、私はその女性を迎えに向かった。
食堂の入り口にいると聞いたので、そこに向かう。
その女性は会社のパンフレット、メモ帳などを両手に持ち、緊張した様子で立っていた。
可哀想に、今からくる部署がうちだなんて、知ったらショックを受けるだろう。
女性と目があった、声をかける。
「おはようございます。5班の教育係の佐々木と申します」
「おっ、おはようございます!!藤堂ゆいと申します!!今日からよろしくお願いしますっ」
とても元気な声の彼女だが、かなり緊張しているようだ。赤面し、前髪を仕切りに直している。
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