🖤パワーストーン

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🖤パワーストーン

これは私が20代後半の頃のお話です。 季節は冬だったと思います。 私は2週間程帰省していました。 そしてその日は友人と私、3人で某ショッピングモールへ遊びに来ていたんです。 そのショッピングモールにはパワーストーンのお店が入っており、私達はパワーストーンをいろいろ見ていました。 そこで私は自分用にお店の人にカスタマイズして貰う事にしました。 友人2人は「その辺の店覗いとくね~」なんて気を遣ってくれます。 それから私は店員さんに今の自分の状態や願いなどを説明しながら石をいろいろ選んで頂きました。 でも、予算もありますから100%完璧にという訳にもいかず高価な石は少し小さめにしたり石の数を減らしたりと選別していました。 お店の人はとても親切で丁寧に接客してくれます。 ここまでかれこれ15分ぐらいでしょうか。 すると友人2人の内の1人が私に声を掛けて来ました。 「相談しなくても自分がコレだって石で良いじゃん」 私は言いました。 「そうかもしれないけど、私は素人だし、お店の人に相談した方が解りやすいしさ」 正直に言うと、私はその友人に一瞬ムッとしました。 だってお店の人に失礼じゃないですか。 それに私もお店の人も気持ちよく話していたのに、その空気が壊されてしまったのですから。 すると友人は言いました。 「自分のは自分で決めたら?」 自分のは自分で決める………確かに解らなくもないです。 しかし親切に相談に乗ってくれていたお店の人に対してやはり失礼だと思うんですよ。 私はこれ以上嫌な気分になりたくないのでここで切り上げる事にしました。 変更したい石もあったのですが、ほぼほぼベースは決まっていたので「じゃあこの石でパワーストーン作って下さい」と言いました。 友人はまた横から言いました。 「え?良いのそんな中途半端に決めて?適当なら止めれば」 私は思いました。 アンタが横から入って来たから中途半端になったんだろうが。 それにここで購入止めたら何も悪くないお店の人に申し訳ないし。 友人は元々、正直で真面目な性格ではあるのですがちょっとお節介というかでしゃばりな所があるのです。 今回は悪い方へでてしまった様です。 その後は少々苛立ちながらも3人でスイーツを食べまあまあ良い気分で解散しました。
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