暁里の誕生日

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「えっと、混乱しててよく分からないんで、 説明してもらえませんか?」 だよな。 俺は、これまでの経緯を説明する。 「俺が気付いたのは、ホテルでフレンチを 食べた時。 暁里に営業をやれって言うために ワイシャツを餌に呼び出したの覚えてる?」 暁里はこくんと頷いた。 「あの日の朝、暁里はダイアリーに自分の ネイルを載せたんだ。 だから俺は、ワイングラスを持つ暁里の爪を 見て、驚いた。 もしかして、偶然同じネイルなのかとも 思ったけど、暁里はオリジナルだって 言うから、ちょこさんなんだと思った。」 暁里は驚いた顔で俺の話に聞き入る。 「その日の夜、ちょこさんに会えて興奮した 俺はダイアリーにその事をアップした。 ずっと会いたかった人に会えました… って。」 「え!? じゃあ、会いたかった人って、私?」 「ああ。 俺の中で、ちょこさんは、いつも前向きに がんばってる理想の女性だったから。」 「え!? うそ!!」
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