翌日

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そんなまっすぐな視線を向ける富田を相手に、暁里はごまかすこともできず、 「…うん。」 と肯定する。 「で? 相手は?」 加藤はなおも突っ込んでくる。 「いや、あの…」 暁里は困った表情でしどろもどろになる。 はぁ… 仕方ない。 「俺だよ! 分かったら、仕事に戻れ! 始業時刻は、とっくに過ぎてるぞ!」 俺は加藤に向かって言った。 「??? ……… !!!」 一瞬の間を置いて、 「キャー!!! おめでとうございます! 暁里さん、今夜は女子会ですよ。 いろいろ聞かせてもらいますからね!」 加藤は目をキラキラさせてそう言うと、富田と共に席に戻っていった。 ふぅ…… システム営業部のほぼ全社員が俺と暁里を交互に眺めている。 暁里は、耳まで赤くなっていたが、俺は悪い気はしなかった。 これで社内では暁里に手を出す奴はいなくなるだろ。
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