翌日

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・:*:・:・:・:*:・ 21時半。 仕事を終えた俺は、暁里に電話をする。 が、なかなか出ない。 飲み屋だから、周りがうるさいのかもしれない。 3回ほど掛け直して、ようやく繋がった。 『もしも〜し? 悠貴さん?』 ふっ これは結構飲んでるな。 暁里のご機嫌な様子に思わず笑みがこぼれる。 「だいぶ、ご機嫌だな。 仕事終わったから、そろそろ迎えに 行くよ。」 『はーい! お疲れ様です〜』 そう言って暁里は電話を切った。 俺は、いそいそと帰り支度をする。 「"鬼"も瀬名の前じゃ形なしですね。」 田中がチクリと嫌味を言う。 「悪いか? もともと俺は、自分が"鬼"だなんて 思ってないし。 田中にだって優しい上司だろ?」 俺が答えると、 「こんなノルマ課しておいて、 よく言いますよ。」 と田中がわざとらしく渋い顔をする。 「ははっ 田中を信頼すればこそ、だよ。 じゃ、お先。」 俺は会社を後にして、暁里のいる店に向かう。 「暁里!」 店の奥に暁里を見つけて声を掛ける。
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