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隣で瀬名が身じろぎをするたびに、ベッドが揺れる。
また、狼狽えて困ってるんだろう。
笑いを堪え切れなくなった俺は、諦めて目を開けた。
「くくっ
おはよう。」
「お、おはようございます。」
やはり、瀬名は困った顔をしていた。
「お前、今、パニック起こしてるだろ?」
「え? あ、はい。」
「くくっ
知りたい?」
こんな聞き方、我ながら意地悪だと思う。
「知りたい…です。」
「俺も知りたい。
気をつけないと食われるぞ…って注意
したにも関わらず、あんなに酔っ払って
記憶をなくした理由を。」
「えっと、あの、女子会が楽しくて…
気付いたら、記憶がなくて…
あの…
ごめんなさい…」
あ、ダメだ。
瀬名が何を言ってもかわいく見える。
「じゃあ、お前は、俺に食われてても文句は
ないという事でいいんだな?」
「!!!
それはっ!!!」
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