1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
私の担任の先生が死んだ。
校長先生は彼女が事故にあったことを残念そうな顔で、全校生徒を前に説明した。
それから3日が経ち、3年1組に新しい先生がやって来た。
「みなさん初めまして。今日からこのクラスの担任になりました桑原愛菜と申します。」
ピンク色の唇の横に浮かぶ深い笑窪。
いかにも花柄の服が似合う人だった。
おそらく20代前半だ。
「新しい先生の事どう思った?」
掃除の時間、飛鳥ちゃんが私に聞く。
私は死んでしまった美月先生が好きだった。
だから、
「別に好きじゃない」
と答えた。
「私も。」
と飛鳥ちゃんは言った。
その日の夜、とても怖い夢を見た。
教室に行くと、2週間前に死んだはずの美月先生が授業をしていた。
授業の途中美月先生は、「感想はありますか」と一人の男の子の前で立ち止まった。
すると、突然その子の体から日が出てきた。
「熱い。熱い。誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そこで目が覚める。
「はぁ・・・はぁ・・・」
身体中にビッショリと汗をかいていた。
一体今のは何だったのだろうか。
最初のコメントを投稿しよう!