0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「もう一つ。デスゲーム中に火災や、地震が発生した場合は私たちはどこに避難すべきでしょうか?」
「ソンナコト」
「考えていませんよね。私たちを全員ここで殺すのがあなたの目的なんでしょうから。最後にもう一つ。デスゲームの過程でプレイヤーが死亡した場合、遺体はどのように処理するんですか?」
「知ッテドウスル?」
「どうもしませんが、何かしらの遺体の処理はするということですね。私からの質問は以上です」
コンポライアンスは×、リスクマネジメント×、緊急時の対策も×、おまけにデスゲームに何の捻りも工夫もなしと、これだけマイナス点が続き、当該デスゲームの持ち点はマイナスをきってしまった。
オリジナリティのないデスゲームは、ひとの命を軽視した低俗なクソゲーと同義。よってこのデスゲームには強制終了の通達をしなければならない。
「残念ですゲームマスター。このデスゲームは運営中止して下さい。従えない場合は、実力公使せざるを得ません」
私は赤ランプのスイッチを押した。
「ハハハハ! ナンノ真似ダ? ゲームヲ中止シロトデキルワケナイダロ」
最初のコメントを投稿しよう!