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どうやらこのゲームマスターは、私のことを何もわかっていないようだ。
私がどうやって過去六百六十五件のデスゲームを潰して来たのか。私はデスゲームのゲームマスターのみを狙う、所謂、猟奇殺人鬼という者だ。
目的は、デスゲームのゲームマスターただ一人を殺害し、参加者を逃がすこと。
そのために、デスゲームを徹底的に研究して攻略法を探し出し、ゲームマスターだけを確実に殺害する方法を見出だすことに成功したのだ。デスゲームがデスゲームである以上、必ず採点がマイナスを切るようになっている。
全てはデスゲームのために誘拐され、命を落とした可那子の無念を晴らすため。全てのデスゲームを潰すと私は決めた。デスゲームなんてゲームなぞ、この世から消えてしまえばいいんだ。
「さてと、それでは皆さん。お元気で」
私は用意されたカバンからナイフを取り出した。
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