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デスゲームのゲームマスターは、私の遺体を死亡確認し、処理するべく、私たちを閉じ込めた場所に必ずやって来る。
そこで監視していた場所に移動させ、改めて私の死亡確認や遺体の処理などを行うのはどのゲームマスターも同じだ。
私は、床に血の痕を付けて、監視ルームに抜けるための目印とした。出口がその部屋にあるからだ。
「まさか、こいつが最初に死亡するとはな。オレのゲームには邪魔な奴だったが、これで邪魔はなくなった訳だ。ナイフでひとさしとはあっけないな」
ゲームマスターは私の体を仰向けにして、着ていたスーツを脱がそうとした。
「そのことば、そっくりそのままお返しします」
私はタイミングを見計らい、ナイフをゲームマスターの胸に突き刺した。これでデスゲームは全て終わりだ。
〈了〉
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