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LOVE & UMBRELLA
ゆっくりとアスファルトに斑点模様が現れる。やがてその間隔は短くなり、点は面へと変わる――
見上げた空は、さっきまでとは真逆の暗さをしていた。
「嘘っ、雨?」
大型スーパーから出た妻は、袋いっぱいに詰め込んだ食料品を両手に持ち、俺の隣に立った。
周りには多くの人々が俺達と同じような顔をして空を見上げていた。
暖かくもなく、冷たくもない雨粒が足元を濡らす。俺は背中に掛けたミニバッグから折りたたみの傘を取り出した。
「え、持って来たの? 助かるー」
とても綺麗とは言えない黒が褪せた色をした傘だった。
胸をなでおろす妻の声を他所に、開こうともせずじっとその傘を見つめる――
【移動図書館】
持ち手の場所に、マジックでそう書かれてあった。と言ってもかなり消えかけていて、すんなり読むことができないほどだった。
「あぁ、その傘......」
ひどくホッとしていた妻は少し戸惑った表情になる。持っていたレジ袋を下に置くと、年甲斐もなく俺の肩に顔をくっつけて、一緒に傘を見つめた――
***
二十年前
ブラッタッタタタタターー
「おい、何やってんだよ佑樹」
原付を止めると、風を切って走っていた感覚が一気に止む。夏の訪れを思わせる碧空は、額にジワリと汗を滲ませる。後ろに乗っている高間田洋平が、耳のそばで大声をだす。拍子に肩を竦めて、目の前にある小さな公民館を見た。そこには一台のトラックが止まっていた。その周辺には人がいて、楽しそうに賑わっていた。中でも一際目を引いたのは職員であろうエプロン姿の女性だった。栗毛色の長い髪に大人の雰囲気を醸し出していて、大学生くらいだろうか、彼女の周りが輝いて見えた。
「んあ? ああ悪りぃ悪りぃ」
スロットルを握り直し、エンジンをふかした。
ナンバープレートをテールランプに着くほどにまで折り曲げて見えなくしている。マフラーから白い煙を吐き出しなから、住宅街の小道を進む。
中学二年だった俺は、若気の至りともいえようことを沢山した。その一つがこの原付だ。
兄貴の乗らなくなったスクーターを拝借している。当時の俺は社会に反抗することがカッコいいと、真剣に思っていた。
住宅街を抜けると線路沿いに進む。農業用の用水路があり、田んぼの中路だ。こういう場所を選んで進む、警察に出くわせば一発アウトだからだ。
こじんまりとした無人駅の駐輪場へ行くと、隠すように原付を止めた、俺達は小走りに学校へ急いだ。
「あ、授業始まってんじゃん」
洋平の声が廊下に響く。朝の授業が始まっている学校は、休み時間とは違う至大な静けさに包まれていた。
「佑樹がもたもたしてたからだろ」
「うるせー、屋上いこう、屋上」
静まり返った廊下で俺達は小声になっていた。面倒くさそうに洋平はポケットに手を突っ込み階段を登った。
塔屋の陰に腰を下ろす。
洋平は俺の前で仰向けに寝そべった。
「なぁ、佑樹」
「ん?」
「お前、高校どこ行く?」
「お前までそんなこと言うのかよ、行けるとこねーべ、俺らの頭じゃ」
「やっぱそうだよな」
「最悪、働きゃいいっしょ」
「だな」
「だ!」
ポケットに忍ばせていたチュッパチャプスを取り出し「ん」と、洋平に一つ差し出す。こんな駄菓子だったが、宝物を見つけたように目を丸くする。
「おっ、サンキュー」
洋平は起き上がり手を伸ばす、アイボリーの包み紙は、急に現れた白く細い手の中に攫われた。
「「あっ」」
同時にチュッパチャプスの行方を目で追った。
その先には長い黒髪をなびかせながら、頬を膨らませる浜北麻衣子が立っていた。
「中野君、高間田君、こんな所に居ちゃダメじゃない、それに何これ、学校にお菓子持って来たらダメなことも分かってるわよね」
プリン味のチュッパチャプスを振りながら俺達を見下ろす、その姿はさながら生活指導の先生だった。
「んだよ浜北、うっせーな」
「そうだよ、俺のチュッパ返せよ」
「嫌よ、それより早く教室に帰って」
屋上のドアを開けて下へ下りるように指を指す。いちいち口うるさいこの女は、俺達と同じクラスの学級委員長だった。
俺達はしぶしぶ立ち上がると、ズボンの尻やシャツの背中を叩く。
「てか、お前こそ何してんだよ、授業は?」
「一限目は自習になったの、廊下を歩く中野君達が見えたから呼びに来たんでしょ」
「うっせーな、ほっとけよ」
階段を下りながら俺の分のチュッパチャプスを取り出すと、包み紙を捻った所で浜北の手が俺の手を覆う。
「ちょ、離せよ!」
「ダメ!」
かなりの力だ、しばらく揉み合いになったが、そのまま根気負けし、結局俺のチュッパも取られてしまった。
「んだよ、本当はお前が食いたいんじゃねーのかよ」
「なんですってー!」
拳を振り上げる浜北をからかうように走って逃げた。
*
共働きだった俺の家庭はいつも俺が最後に家を出る。
「悪りぃ、俺今日休むわ」
「そっか、わかった」
電話で洋平に断ったのは家を出る時間だった。通学路にある洋平の家で彼を原付の後ろに乗せて通学するのが日課だった。
休んだ理由は、体調不良ではない、いつものように制服を着て、原付にまたがりエンジンをかける。
行き先は公民館、あのトラックは毎月第三月曜に来ている移動図書館だった。勿論本などには興味は無い、あの女性に会ってみたかった。ただそれだけなのに、なぜか洋平には知られたくなかった。
入り口で一度入るのを躊躇する。公民館にはあの時と同じように移動図書館が止まっていた。
俺の目は自然とあの女性を探してしまう。車体の陰から栗毛色の髪と細身のジーンズに青いエプロン姿の彼女が見えた。その瞬間、ドキンと緊張が高まる。意を決して少し離れた駐輪場に原付を止めると、異様に亢進する胸の鼓動が何故だか分からないまま、後ろ側から回り込むようにトラックに向かった。
「うーわー、見るだけで頭痛ぇ」
ズラリと並ぶ文庫本や資料――
受付にいるあの人と話すには何か借りなければならないのだが、いったい何を借りればいいのか、前髪を掻きむしりながら頭を抱える。
「こんにちは――」
はっと息を呑む、綿毛のような柔らかな声が背中に当たる。
振り返ると、そこにはあの女性の姿があった。
「何か探してる?」
後ずさりしそうな足を必死で踏ん張る。
「ごめんねー、あまり参考書とか無いのよ」
シャツはだらしなくズボンの外に出して、ボタンの一番上は外しているような着崩した格好の俺が、移動図書館に参考書を探しに来たと思ったのだろうか、不意をつかれた質問に、答える言葉が無かった。
「......って、柄じゃないのかな?」
あたふたする俺を優しくからかったのだろうか、今の時間、普通の中学生なら学校にいて当然。それが堂々とこんな場所にいるということは、普通の学生ではないと思われても仕方ない。
「学校へ行きなさい!」そんな言葉が浴びせられることはわかっている、大人はいつもそう言って俺の自由を奪う生き物だ。
「漫画なら無いわよ、不、良、少年」
人を見た目で判断してはいけないと教えてくれたのは大人だ。だが、見た目で判断しているのも、大人だ――
ただ、この人は違った。
ニコリと微笑み、俺の目を見る。心臓を突き抜かれたようだった。
「ち、違います、さ、参考書、な、な、無いですか?」
「えっ、参考書? んー、何のかなぁ?」
「え、あ、何でもいいんですが」
「アハハ、何でも?」を、繰り返しながら笑われる。その顔に俺はどう反応していいのかわからない、バカにされているようで俺はやはりこの場には合わない、そう思った。
「もういいです」
もう帰ろう、やはりこの人も学校サボってる俺をバカにしているんだ、他の大人とは違うと思えたのに、大人はみんな同じだ――
反転して背中を向けた。
「ごめんごめん」
ふわりとした細く暖かい指が、俺の手首を掴んだ。その瞬間、魂を抜かれたような気になり、硬直してしまう。
「ちゃんと選んであげるから、待ってて」
そういうと彼女はゴソゴソと高い位置にある本を物色して、一冊の本を手に取り帰ってきた。
「これは?」
【勉強のやり方】と、書いてある本を取り出した。真剣な顔で見つめられると、バカにされたとは思えない。
「じゃ、そ、それでいいです」
「本当? じゃあ向こうで書いてくれる?」
小さなカードに名前を書いて渡した。
「佑樹君かぁ、中学生?」
「あ、はい」
「そっか、頑張って勉強するんだよ」
こんなに綺麗なお姉さんと俺は今会話をしているんだ、それだけで天にも登る幸せを感じる。
「返却は近くの図書館でもいいからね」
「あの、次のこの場所でもいいですか?」
「もちろん、いいわよ、でも、学校は行かなきゃダメよ、それと原付。免許は何才からだっけ?」
改造したマフラー音、この場所へ入って来た時から既に目立っていたのだろう、眉頭に若干のシワを寄せている顔もなぜか素敵で、怒られたという感覚はなかった。
「はいっ!」
明日からは真面目に学校へ行こう。心を入れ替えるんだ、原付に乗るのも今日まで、そう心に誓った。
背中に羽が生えたように体が軽い。飛び上がるように歩き出した。すると突然、頬や腕にに雫が当たる、それは瞬く間に広がって雨となった。咄嗟にトラックの荷台が横に開いてできた屋根の下に避難する。
「あれ? 晴れてんのに......」
空の色は青く澄んでいて、太陽の光が雨粒を反射させ、辺り一帯が輝いていた。
「お天気雨だね」
気がつけば俺の隣に彼女が立っていた、肩が当たりそうな距離で空を見上げる、
「そんなに長くは降らないと思うけど、コレ、貸してあげる」
笑顔で手渡されたのは一本の黒い折りたたみ傘だった。
「ごめんね、今コレしか無いんだ、返すのはまた来月でいいから、持って来て」
「あ、はい。ありがとうございます」
俺はその傘を開いて駐輪場へ向かおうとした。
「原付は、大人の人に持って帰ってもらうんだよ、君はどこに行かなきゃいけないんだっけ?」
「あ、ハハ」
苦笑い、しかしなぜか嬉しい。俺を優しく怒ってくれる大人の女性、委員長の浜北なんかとは次元が違う。気分が高鳴る、そして俺は調子に乗ってしまった。
「あの、俺が真面目になっていい点取ったら、褒めてくれますか?」
「うん、じゃあその時は二人でお祝いしなきゃね」
「あ......」
顔が紅潮するのが分かる、
「が、頑張ります」
「頑張れ、少年!」
俺は笑顔が見えないように背中を向けて走った、学校に着いた時には、さしている傘は役に立っていない程に制服はビシャ濡れになっていた。
「また遅刻?」
一限目が終わると、浜北が言い寄ってくる。
「な、何か文句あんのかよ」
「傘、教室に持って入っちゃダメなんだから」
机の横に置いた傘からは雫が垂れ、水溜りを作っている。
「これ、折りたたみだから」
「でも外の傘立てに入れて」
「うっせーな」
ぶんどるように傘を取り上げる浜北、突然動きが止まる。
「中野君、移動図書館とか、行くんだ」
「え? ああ、まあな」
「何借りるの?」
「いや、まぁ、色々と」
「そっか、あそこのお姉さん、綺麗だもんね」
「は? ちげーし、てか、何言ってんだよ、いちいち干渉してんじゃねーよ」
なぜ浜北がそのことを知っているのかは分からなかった。傘を取り返すと、廊下に出て畳んだ。降っていた雨は嘘のように止み、眩しいくらいの日差しが、濡れたアスファルトを乾かしていた。
本来ならこんなかったるい朝は、洋平と近くの商店にゲームでもしに行くのだが、今日は違った、最後まで授業を受けた。
放課後、誰も居なくなった教室で、優越感を感じながら外を眺めていた。
「折りたたみの傘は持って来ちゃダメなんだから、先生に言うから」
突然後ろから口を尖らせながら言ったような声が響いた。振り返るとてっきり帰っていたのだと思っていた浜北が教室のドアに手をかけて立っていた。
「は? いきなり何だよ」
「ダメなことばかりして、中野君はそれでいいと思ってるの?」
「いや、変わるし。これから真面目に変わるんだよ、俺は」
「何よそれ」
「次のテストでいい点取りたいからな」
「そんなの家庭教師でも付けなきゃ無理よ、今まで勉強してないんだから」
「じゃあ浜北が教えてくれよ、お前頭いいよな」
重い沈黙が教室を包む、吹奏楽部の演奏が聞こえる、野球部の声が響く、日差しが和らぎ、影が長くなる。教室の中が薄暗くなった。
「なんで黙るんだよ、嫌ならいいよ!」
傘を握りしめて、席を立つ。「邪魔だ」と言わんばかりに浜北の横を勢いよく通る。
「あっ、べ、別にいいけど......」
「ああ!?」
微かに聞こえた声に足を止める。
俯き加減に視線を下げる浜北に、言葉にできない違和感を感じる。
「っんだよ、いいんなら早く言えよ!」
「え? ごめん」
「んだよごめんって、調子狂うなぁ、行くぞほら」
「え? どこに?」
「俺ん家に決まってんだろ、お前本当に頭いいんか?」
*
自転車のタイヤが音を立てて止まった。
今日のテストの為に俺は洋平に笑われながら真面目に勉強した。浜北の家庭教師は思った以上にわかりやすかった。
早めに教室のドアを開ける、
「おはよ、中野君」
「うぃーす」
「いよいよ今日だね」
「おう、浜北のおかげでバッチリよ、サンキュな」
「私は何もしてないよ、本番も頑張ってね」
浜北の作った英語の単語が書かれた短冊、ビッシリと書き込まれたノート、何度も繰り返した模擬テストも彼女が作ってくれたものだった。「んなことねーよ」と、小さく言った。
「うーっす佑樹」
「ああ洋平、うっす」
「終わったらゲーセン行こうぜ」
「おうっ!」
同時にチャイムが鳴る「もう時間か」と、気付かされる。先生が入って来たと思うと、テストが配られた。腕時計の針を見ながら「始め」の合図で一斉に紙をめくる音がする、カツカツと鉛筆が机に突き立つ音が、静寂した教室へ響く。
――問題が分かる、覚えている。
ここもやった場所、この方式も浜北に何度も教えてもらった、短冊に書いてある英語が瞼の裏に浮かぶ。
全てのテストにおいて、俺の手が止まることはなかった。最後の終了を知らせるチャイムが鳴る。「あー」と、溜息と疲労の感じられる声が彼方此方から聞こえる。
出し切った、そう思えた。ホッとするような喜ばしい安堵の情が胸を浸す。
「中野君、どう――」
「っしゃー!! ゲーセン行こうぜ!」
浜北の声を掻き消すように肩を組んで体重をかけてくる洋平、その表情は喜色に溢れている。確かに柵から解放されたようで清々しい。
「っしゃー、行くか!」
「チャリの後ろ、乗っけろよな佑樹!」
机に手をついて立ち上がる。小走りに教室を出る洋平とすれ違いに浜北は恥ずかしそうに顔を歪めて笑っている。
「あ、勉強サンキュなっ、マジ感謝してっから」
「あ、うん......」
俺は浜北の笑顔の裏にある落胆の表情には気づけなかった。
「本当に勉強するなら、もっともっとしなきゃダメなんだからねー!」
「あー、もう、分かってるって」
教室を出る俺に捨て台詞のように浴びせる浜北の言葉に、俺は親に言うような言い方であしらった――
後日配られたテストはどれも五十点以上は取れていた、今まで一桁だった俺からすれば快挙だ、この答案と傘を持ってあの人の所へ行こう、きっと褒めてくれる筈だ。
翌月の第三月曜、夏休みに入っていたが、俺は少し早めに家を出た。
勿論自転車だ。何度も鞄の中に答案があるのかを確認すると、前籠に傘を入れて、軽快にペダルを漕いだ。
公民館、いつも通りのトラックが止まっている。俺は逸る気持ちを抑えながら駐輪場へと向かう。スタンドを立てると鞄を持ちトラックへ走った。
「あのー」
居ても立っても居られない俺は、フライング気味に言葉を発した。
「はい」
お姉さんと言うよりは、おばさんと言う方がしっくりとくる女性が振り返った。
今までと違う人――
俺は驚き言葉に詰まる。
「あ、こ、これ」
「ああ、返却ですね」
「あの、今までの人は?」
「ああ、香澄ちゃん? 辞めたわよ、寿退社、彼氏と結婚するんだって」
脳天から落ちた雷が爪先に貫通したような衝撃を受けた。
俺は持って来た本を返却すると、足取りも重く自転車へ向かった。
「クソッ、何だったんだよ、クソッ」
思い出すのはお天気雨の日に見たあの人の笑顔、一緒にお祝いしてくれる、それだけを思って今までやったことが水の泡になった。
裏切られたのかと思うと、悔しくて仕方なかった。
「おはよ、中野君」
「は、浜北!」
突然現れた浜北に顔を覗かれる。
「あれ? 泣いてる?」
「な、泣いてなんかねぇし、てかなんでここにいるんだよ、お前ん家逆方向だろ?」
「ここに来れば、中野君がいると思ったから」
「何だよそれ」
「何借りたの?」
「は? 何も、もう来ねえし」
「お姉さんが居ないから?」
「ち、ちげーし、お、お前がべ、勉強教えてくれるならそれで十分だってこと」
「へー、そうなんだ、じゃあ、夏休みの宿題も見てあげよっか?」
「あ? ああ、頼む」
***
現在
肩に顔をくっつけていた妻が傘を奪い取る。
「いつまでウジウジしてんのよ!」
「あっ!」
一気に開いた傘は、あの時廊下で畳んだ以来開いていなかった、誇りと共に勢いよく開いた傘はどこも破れておらず、その本領を発揮する。
「持とうか?」と言う妻に「いいよ」と、荷物を両手に持ち、妻のさした傘の下に入れてもらって歩いた。
雨が傘に当たる音を聞いていると家までは後少しの所まで来ていた、住宅街の路地まで帰って来ると、唐突に妻が口を開く。
「ねえ中野君、私のこと好き?」
「い、いきなり何だよ、それにお前も何年も前から中野だろ? それとも別れて浜北に戻りたいんか?」
「んーん、大好きだよ、中野君!」
「あ、おい、傘、傘!」
傘を下ろして年甲斐も無く俺に抱きつく妻は、溢れる喜びを隠せないと言ったところだろか。
降っていた雨は止み、暗かった空からは晴れ間が見えてくる。
「なあ、今日の晩飯何?」
「んー、何がいい?」
了
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