1049人が本棚に入れています
本棚に追加
「だって無理だもん……私……愛のあるキスがないと……無理……」
誠くんのあの包み込んでくれるような、優しい口付けがなくちゃ。私のすべての活力は、それから生み出されていたのだから。
ーーああ。もう眠い。知らん。もうここで寝ちゃお。樹さんいろいろごめん……。まあいいよね。今日くらい許してね。
「愛のあるキス……ねえ」
意識が落ちる間際に、そんな意味深な樹さんの声が聞こえた気がした。
しかしそんなことに気を止めている余裕はなく、私は意識を手放したのだった。
最初のコメントを投稿しよう!