あなたが好きです。文句ありますか?

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キスが終わり、瞳を開けると、樹さんは愛しそうに私を見て、微笑んだ。私は照れながらも無言で笑みを返す。 周囲の無関係な人間達は、きっとイタリア人だからこういった光景も見慣れているのだろう。 誰もがにこやかに笑い、微笑ましそうに私たちを見ていた。 なんて言っているかはわからなかったけれど、私達に投げる威勢のいい声は、きっと祝福の言葉だろう。自然とそう思えるくらい、私は幸せに包まれていた。
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