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早く君を壊したい
今夜は寝かせないよ、なーんて気持ち悪い台詞は言いたくないけれど、今夜は千春を寝かせるつもりはない。
もちろん、俺だって1秒たりとも寝るつもりなんてない。
ーーテヴェレ川の祭りから帰ったあと、自分の部屋に半ば強引に千春を引き入れた。
処女の千春は、未知の経験に対する恐怖があるようで、時差ボケがひどいと言って俺の興を殺がせようとしたり、お腹空かない?と言って俺の欲望を別の方へ向けようとしたりしたけれど、そんなことで俺の意思は変わらない。
俺は今日、今から君を抱く。何年我慢したと思っている。君の体の隅々まで、俺は貪り尽くす。
ーー絶対に逃がさないからな、千春。
シャワーを浴び終えて、緊張した面持ちでベッドに腰掛けた千春。
本当は一緒に入浴したかったのに、「明るいところで見られたくない!」と、必死に拒否されたので、とても残念だったけど仕方ないから折れてやった。
まあ、それは今度の楽しみに取っといてやろう。できれば明日くらいに。
俺が両肩に手をかけると、千春は喉の奥で「ひっ」と言って、全身を硬直させた。
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