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「ーー大丈夫」
「え……」
「何も知らない方が、俺色に染めやすくて嬉しいよ」
俺がすべてを教えてあげるよ。どこか気持ちいいのかも。どうすれば気持ちよくなれるのかも。
淫らになることへの楽しさも。俺無しじゃいられなくなる身体に。俺が教えた通りに腰を動かす身体に。
「樹さん……好……きっ……あっ」
「ーー俺も好きだよ」
そして俺は千春の身体を、朝まで思う存分、隅々まで楽しんだ。爪の先まで、髪の毛の先まで、千春が俺のものになったんだと実感しながら。千春は俺の腕の中で、狂ったように快楽を貪った。
千春との初夜はもちろん史上最高に気持ちがよかったけれど、それ以上に深い愛を共有することへの、幸福感が俺を支配した。
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