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姫って、私が!?
「ふぁぁ~」
目をパチパチさせて起きる。
えっと、今日は確か…
「ヒメカ様。」
ドアをノックする音と、凛とした声のメイドのルルカさんの声がする。
「はい。ヒメカです。」
このお城では、敬語が絶対条件。と、私が勝手に解釈している。
「お開けしてもよろしいでしょうか?」
「はい。どうぞご自由に。」
私が返事をするとドアが開き、ルルカさんがお辞儀をする。
「ヒメカ様。今日はラオリー様の継承の日でございます。」
そういえば、今日はお姉ちゃんの継承の日だったな。
すると、ルルカさんの顔色が悪くなる。
「どうかなされましたか?」
「いえ、あの、ヒメカ様。実は…」
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