第1章

10/14

19人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ
資料仕事をまず片づけるかな 王に出さないといけないモノもいくつかあるからな 横でちょこんと座っているのはクロ。暇そうだな。 「仕事、見る?」 「いーの?」 「嫌なら誘わん、椅子持っておいで」 クロの周りに一瞬沢山の花が咲いた きっと経験した事が無いことをしてみたかったのだろう クロにとって人間界は初めてばかりで、すべてが新鮮。 まるで生まれたての赤ん坊のようだ 「へぇ、経済やらなんやら、難しいのしてるんだね」 「クロの学歴を少し見たのだが、悪くはないようだな」 「学校行ってたから」 あー、ローゼンクロイツ学園のことか。 あそこは確か頭がいい者しか入れなくて、私もギリギリ入学できたところだ 小中高と同じ敷地内に建てられているんだけども、私は中で人間界に 来ているから入学した意味がそこまでなかった 「もうあそこ行きたくない、地獄だった」 「大人になれば勉強した半分は使わなくなるのにね」
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加