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1時間が経過して、いつの間にかクロにも仕事を手伝ってもらっていた
呑み込みが早いとすごく助かる。
コンコン――
どうぞ、とノックに返事をして中に入れた
私の部下。というより、私のサポート役が沢山の本を持って入ってきた
今日は事務仕事が多い。目が疲れそうだ
「お疲れ様、ニア」
「運びものを頼んですまない、重かっただろ」
「いえいえ。ところで彼は?」
「クロと言う。今少し私が面倒を見る事になっているんだ」
なるほど!と手のひらにこぶしを乗っけてうなずいている
彼の名はソラ。24歳で有能なサポート役だ
「そういえばまた騒いでいたよ、扉の外で」
「またか?こりないな。」
「またって?」
「ああ、なぜか私は人を引き付けてしまうらしい」
「ふぅ~ん。モテるんだ」
「そういうことではないが、その中でも敵も作ってしまう時もある」
めんどうなんだ。その、色々とな。
普通の人間ならこんなこならないのに
天使という血の流れのせいでひきつける魔力というか、香がある
悪魔や天使同士だと普通に、『君いい匂いだね』で終わるものが
人間に嗅がれると、『好き!』と勘違いしてしまう恐れがあるのだ
なるべく消してはいるが……まだまだだな。
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