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「ふーん?」
納得したようには思えないが、理由は話した
理解してくれると助かる。
これからのためなんだ、クロのためにもどうか信じてほしい
「シオンには話したの?」
「まだ。」
「ならいい機会なんじゃない?ねぇ、シオン」
「え」
扉がそっと開いて、入ってきたのはシオンだった
21歳で私と同じ時に人間界へ降りた幼馴染という名の縁がある
学校が同じで仲良くなった天使は彼と、それからエルザだったのだ
シオンは少佐だ。
「どういうこと、ニア」
「聞いていたんだろう、話の通りだ」
「なんでそんな危険な仕事任されてんだ、隠してたお前の責任は!」
「取ろう」
「だからって」
「だから、取ると言っている。私は自分の意志でクロを預かっているんだ」
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