第1章

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「ふーん?」 納得したようには思えないが、理由は話した 理解してくれると助かる。 これからのためなんだ、クロのためにもどうか信じてほしい 「シオンには話したの?」 「まだ。」 「ならいい機会なんじゃない?ねぇ、シオン」 「え」 扉がそっと開いて、入ってきたのはシオンだった 21歳で私と同じ時に人間界へ降りた幼馴染という名の縁がある 学校が同じで仲良くなった天使は彼と、それからエルザだったのだ シオンは少佐だ。 「どういうこと、ニア」 「聞いていたんだろう、話の通りだ」 「なんでそんな危険な仕事任されてんだ、隠してたお前の責任は!」 「取ろう」 「だからって」 「だから、取ると言っている。私は自分の意志でクロを預かっているんだ」
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