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タンタンタンと静かで響くこの部屋に私の足音が、ひんやり静かに
消えていく。箱の奥にはいったい何がいるのだろう
「――うっ……この香りは矛盾の混沌。予想以上に濃いな」
私とは大違いだ
ガタンと箱が揺れる
私は少し驚いて後ずをさりした
「お前」
「なっ、んだ………動くなよ。」
バサバサ黒い翼が騒がしい、こいつはきっと
「天使の血」
「お生憎君の食い物ではないよ、すまないがな」
美味い物ではないぞ。
翼が消えると匂いは大分消えた、臭いとかそんなのじゃない
漂う香りの渦が私には悪影響だったのだ
「お前は?」
「ニアという。お前は確か、」
「クロ」
そうかクロ
コイツは、悪魔だ―――――
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