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「ここらへんでいいか、もう追っかけてこなさそだし」
「えぇ。オーディン、戻って」
キーの中にシュンッと戻っていた
また呼んだ時は宜しくね
「あんた誰ー?人の使い魔振り回すなんてただ者じゃないわーって顔してる」
人の心、読んだわね。
コイツも悪魔。私の大嫌いな一族の1人
昔従妹が悪魔の生贄にされてからというもの、誰1人許したことはない
もちろんクロも何かあった時次第はソテーにして食べてやるんだから
「クロの声が聞こえたから来てみたけど、1人残して逃げるんだ、ビックリ」
「それは私が逃げろって言ったから!」
「あんた天使なんでしょ、なんで悪魔助けんの、なんでここにいんの」
その服、と指差したのは私の正装
いい所の子っぽいし?とかつっかかってくる
「助けてくれたのは感謝するわ、私はエルザ。」
「俺はヴァル、一応クロとは学校が同じ」
「へぇ、ローゼンクロイツ通ってたの」
あそこは昔私も通っていたわ
「お礼をしたいところだけど、ごめんなさい。私急いでるのよ」
「どこ行くつもりだったの?あんな急いで」
「それは。」
「言えない事なの」
「言える、けど。言ってあなたはどうするつもり?私の事食べるの?」
あんたは悪魔でしょ
なら天使は食べ物じゃない
「別に、今お腹空いてないし、で、今面白いこと探してるんだよね」
「で、何。」
「その話、聞かせてよ」
「・・・。」
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