第5章

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「ここらへんでいいか、もう追っかけてこなさそだし」 「えぇ。オーディン、戻って」 キーの中にシュンッと戻っていた また呼んだ時は宜しくね 「あんた誰ー?人の使い魔振り回すなんてただ者じゃないわーって顔してる」 人の心、読んだわね。 コイツも悪魔。私の大嫌いな一族の1人 昔従妹が悪魔の生贄にされてからというもの、誰1人許したことはない もちろんクロも何かあった時次第はソテーにして食べてやるんだから 「クロの声が聞こえたから来てみたけど、1人残して逃げるんだ、ビックリ」 「それは私が逃げろって言ったから!」 「あんた天使なんでしょ、なんで悪魔助けんの、なんでここにいんの」 その服、と指差したのは私の正装 いい所の子っぽいし?とかつっかかってくる 「助けてくれたのは感謝するわ、私はエルザ。」 「俺はヴァル、一応クロとは学校が同じ」 「へぇ、ローゼンクロイツ通ってたの」 あそこは昔私も通っていたわ 「お礼をしたいところだけど、ごめんなさい。私急いでるのよ」 「どこ行くつもりだったの?あんな急いで」 「それは。」 「言えない事なの」 「言える、けど。言ってあなたはどうするつもり?私の事食べるの?」 あんたは悪魔でしょ なら天使は食べ物じゃない 「別に、今お腹空いてないし、で、今面白いこと探してるんだよね」 「で、何。」 「その話、聞かせてよ」 「・・・。」
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