第5章

1/14
19人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ

第5章

私達は翼を出して空へと羽ばたく 昔からそうだった 私はずっとニアに助けられてきて、学生時代もそう 好きだった人と上手くいかなかった時、彼氏と別れた時 いつも励ましてくれる人がいたから、今の私がいる ニア、アンタがいなくなったら私はもうどうすればいいのか分からない 傍にいてくれないと困るのよ 『可愛いんだから、もっと自信持って!』 再会できた時に涙は取っておくよ だから絶対死ぬような真似はやめて 「こっちです」 雲が黒い。 そしてほんの少しだけど雨が降っている 悪魔王家一族にしか開けられない門 天使王家一族にしか開けられない門 その場所が分かるのは本人たちだけなのよ だから私には今まったくどこへ行けばいいのか分からない 「ここです」 「じゃあクロ、御願い」 私達にはとてもじゃ扱えない魔法 「リバラシオン」 すると、さっきまでなかったところから雲を抜けて扉が現れる 「案内、御願い」 「はい」
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!