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「理巧、今日も傘ないの?」
「あ、早紀。」
振り返ると、呆れたような顔の早紀が仁王立ちで立っていた。
「仕方ないわね。入れてあげるわよ。」
「一度ならず二度までも。かたじけない。このご恩は一生・・・・・・」
「いいから。さっさと帰るよ。」
またしてもさっさと靴を履き替える早紀の後を追う。
それにしても、他にも傘が残っているのに、何故俺の傘だけを持っていくかな。
偶然かもしれないけど、悪意を感じるぞ。
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