プロローグ

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プロローグ

平日の月・火・木曜日だけ、わたしの住むマンションに渡してる合鍵を使って入ってくる彼。 IT企業に勤める多忙なSE。 来る日は毎日、午前3時にやって来て、シャワーを浴びて、わたしの眠るベッドに入ってくる。 そして、 「麻衣、起きて」 と眠るわたしを起そうとする。 深夜3時は熟睡して夢の世界にいる時間帯なのに、彼はわたしの身体を刺激し、わたしの身体を目覚むさせ、無理矢理起こす……。 15分ぐらいの営みだけど、彼と繋がり、彼に抱きしめられて眠る時間は、とても幸せなひととき。 ……だから、わたしは彼とのこの関係が辞められないでいた。 彼に付き合ってる本命の彼女がいたとしても……。
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