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末は博士か大臣か
大きくなったら、何になりたい?
子どもの頃、こうやって聞かれませんでしたか?
今年の春、保険会社が「大人になったらなりたいもの」を発表しました。
小学生男子の1位は野球選手、2位はサッカー選手、3位は警察官です。
今どきだと、ユーチューバーとか、ゲーム関連の仕事をする人などが上位になるかと思いましたが、夢がありますね。
小学生女子の1位は食べ物屋さん、2位は幼稚園の先生、3位は看護師さんです。
なかなか堅実ですね。食べ物屋さんには、パティシエもふくまれるのでしょうか。一昔前は、ケーキ屋さんと言っていましたね。
お花屋さんやアイドルとかが上がるかと思いましたが。
なりたい職業は、子どもが目にしていたり、日々接している大人なのです。
全部の仕事が、世間に知られているわけではないですから。
それでも最近は、キャリア教育が行われています。どんな職業があるか調べたり、職業体験をしたりします。
私が学生の頃には、そんな取り組みはありませんでした。こうして自分の未来を想像することは、とても大事なことだと思います。
私が子どもの頃は何になりたかったか思い出してみました。
幼稚園の頃、ウエートレスさんに憧れました。それは、絵本に出ていたレストランのウエートレスさんが、フリルのついたエプロンをつけ、頭にはレースの飾りをつけていたからです。
中学生になると、マンガ雑誌の編集者になろうと思いました。好きなマンガが誰よりも、いの一番に読めると思ったのです。
さて私は今、就活をしています。
雇用保険をいただいているので、月に2回、求職活動をいたします。
初めの頃は、今まで経験してきたジャンルの仕事を検索していました。事務系や販売の仕事を経験しています。図書の仕事は14年していました。
けれど、自分の可能性を狭めたくないなと思い始めたのです。それに興味あることが、何のジャンルに当てはまるのかよくわかりません。
それで、時間はかかりますが、新着情報からずっと見ていきます。
求人票を見ます。それが、例えば和菓子屋さんの販売員だとします。頭の中に、その仕事をしている自分を思い浮かべます。
「落ち着いた色の制服を着て、頭には白い三角巾を被っている。エプロンもしている。いらっしゃいませーと、笑顔で接客している」
就業時間を見て、何時に起きて、お弁当を作って、家は何時に出て、どこからバスに乗って、と素早く頭の中でシミュレーションします。
一瞬で、パスすることもあれば、かなり想像を膨らませたところで、うーん、ちょっとが遠いかなあ、とあきらめることもあります。
条件で選ぶ時もあります。でもこの仕事は、わくわくしそうだな、と感じられることも大事だと思うのです。
本当は、自分でできる仕事が見つけられて、定年など関係なく続けられたらいいんですけどね。
自分の能力をちゃんと見極めて、打ち込む仕事をしている人は幸せだと思います。
そろそろ「これだ!」という運命的なマッチングがないかな。
まあ、焦りは禁物ですけどね。
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