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ああ、蘇る。記憶が、蘇る。
鍵垢のツイッター。
恋バナとエスプレッソ。
彼とのプリクラ。
あのこの首に下がるネックレス。
私が彼にあげて、彼女が持っている。
それは、
『どうして?』
奪ったのは。
ヒタ、ヒタ。
…ドッドッドッド。
それは、あのこの足音なのか、わたしの心臓なのか、わからない。
けれど、わたしの頭によぎったのは、ただひとつ。
日に焼けた肌に鮮やかな紅ひとつ。
記憶にない、キスマーク。
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