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「おわらない?……っ、待って、あの話の、続きのページ、」
やっと気づいたおバカさん。
でも、私に一つ質問しなくっちゃ。
待ってるのに。
ならなぜ、壊れた時計で今が何時かわかったの?、って。
「なかった……。まさか!あなたが、破った、?」
刃は傷つけることをやめない。
優しく、残酷に少しの傷を確実に。
「っ、やだ、やだぁ。ごめんなさい、ごめんなさい。あたしが奪ったんじゃないの、彼が、彼があたしに、求めて」
プツ、と切れた。
彼女の血管がプツン、プツン、ブツ。
私の何かも、プツン、プツン、ブツ。
「ちがうの、ごめんなさい。全部もう無かったことにするから。雪山でのことも、」
プツン、プツン、ブツッ!
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
だって、私があのこを殺したのも、化け物を飼ったのも。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ、うあ、」
三時ちょうどなんだもん。
私の世界では3時ちょうどしか、指さないもん。
「ごめ、んなさ、い」
『まだ、まだまだ、三時は終わらないよ』
永遠に殺してあげる、わたしの可愛い化け物の手で。
「ごめんなさい、ごめんなさい。ごめ、んなさい!ごめんなさいっっ!!ごめんなさ、」
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