午前3時の訪問者
4/27
読書設定
目次
前へ
/
27ページ
次へ
ナイフを抜くこともできず、血が染まる範囲を広げていくのをしばらく見ていると、そのうち意識が朦朧とし始めた。 不思議と痛みはなく、眠りに落ちる前に訪れる、あの意識がぷつりと途切れる感覚が、私のことを襲っていた。 「もうだめだ」 ナイフを握る手は力が入らず、だらん、と横にうなだれた。 服を染める血が地面にしたたり、落ちる。 アスファルトに落ちた血は、浸みるように地面に同化した。
/
27ページ
最初のコメントを投稿しよう!
1人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
4(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!