その1

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「行輔くんってさ」 「…なんだ?」 「マンガとかは読まないの?」 「それなりには、読むな」 「例えば?」 「例えば…まぁ、色々だ」 「色々?」 「色々だな、ジャンルにもよる」 「じゃあ、お料理だと?」 「美味しんぼにクッキングパパ」 「バトル物」 「北斗の拳」 「ロボット物」 「マンガでなら、パトレイバーだな」 「日常系だと」 「よつばとなら家にあるな 見ていて参考になる」 「恋愛」 「恋愛に入るか分からんが、 まほらばはいい作品だと思う」 「なるほど」 「今、俺が言った作品分かるのか?」 「この間、ほのかちゃんと、このみちゃんに勧められて読んだ」 「全部か?」 「美味しんぼとクッキングパパ以外は全部読んだ」 「そうか。 気に入ってもらえたか?」 「後藤警部補いいね」 「…他には居たか?」 「仁星のシュウと義星のレイ あと、岡星さんでしょ。 よつばの父ちゃんとジャンボいいね」 「そうか」 「行輔くんは?」 「まぁ、ほぼ一緒だな。 白井はマンガ読むのか?」 「読む」 「そうか」 「鋼の錬金術師大好き」 「…確かに好きそうだな」 「行輔くん大総統好きでしょ」 「そうだな」 「好きなセリフとかある?」 「妻だけは自分で選んだ」 「もう一回」 「白井」 「はい」 「背もたれの具合はどうだ?」 「大変にグッドでありますな」 「そうか」 「じゃあもう一回よろすくであります」 「白井」 「はい」 「動揺しているな」 「分かる?」 「バクバクしすぎだ」 「えへへ」 「………」
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