こんな時間

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こんな時間

縦と横で直角。 午前でも午後でも。 同じ。 なんでもない当たり前の事なのに、新発見でもしたかのようにハッとした。 ベッドの横のサイドテーブルにいつも置いてあるアナログの目覚まし時計は、スマホのアラームで起きるようになった今は置物のようになっている。 今まで時計をまじまじと見た事もなかったし、こんな時間に眠れない事もなかった。 今日、久しぶりに手に持ってみたアナログ時計、時間は午前3時。 1~12の数字が丸く並び時間を示す時計の半日分、午前中の1/4がもう過ぎてしまった。 今日はもう眠れないかも知れない。 もし、寝れても7時には起きて会社に行く仕度をしなければならない。 仕事なんてする気分でもないから、仮病を使って休んでしまいたいけど、失恋をしたからといって仕事を休むほど弱くない事を自分がよく知っている。 そんな所を我ながら可愛くないなぁと思う。 私にもう少し可愛げがあったら、二人の関係は変わっただろうか。 どのように、どんな風に? 失恋はしなくて済んだのだろうか? いつも起きる時間まであと4時間、涙は止まってくれるだろうか。 二人の写真を待ち受けにしていて、見るのが辛くて電源を切っていたスマホも見なくてはいけない。 待ち受けも変えよう。 明日、絶対目が腫れてるし、泣いたと分かる顔をしてると思うけど、言い訳も考えよう。 涙が止まったら…。
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