クレイジーな告白

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太賀くんの言葉に、私は呆然と立ち尽くす。 そして数秒の後、事態を把握した。 「え…えぇっ?!」 「何ビックリしてんだよ、お前が言い出したんだろ。」 「だって…い、いいの?」 「いいのって…。酒の勢いとかじゃないよな?」 「や、そんなこと…ないとは言い切れないけど…。」 「言い切れないのかよ…。」 太賀くんは頭を抱える。 そして太賀くんは、何か気付いたように頭を上げると、 「ていうか、ここお前ん家。」と告げた。 視線を横にずらすと、確かに自分の家だった。 「え、嘘。やだ…」 自宅の前でこんな告白劇を繰り広げていたかと思うと、急に恥ずかしくなる。 そんな照れている私を差し置き、 太賀くんは「じゃあ、こうしよ。」と言い、 「明日の朝、お前に電話する。で、今の告白は本気だったか確認する。今日はもうお互い酒入ってるし、色々言ってても埒あかないから。」と続けた。 「…そ、そーだね。」 と、太賀くんの提案に私も賛同する。 「よし、そうと決まったらとりあえず今日は解散だな。おやすみ!」 と言って片手を上げ、太賀くんは自宅の方向へと歩き出す。 動揺してたのか、酔っ払っているせいなのか、いつもの見送りはなかった。 私も「おやすみ」と返すと、すぐに家の中に入った。 化粧も落とさないまま自部屋に行き、ベッドにダイブする。 心臓がさっきから落ち着かない。 生まれて初めての告白。 しかも、好きではない人に。 それでも、嬉しさなのか何なのか、 ふわふわした感情が自分の中にあった。 とりあえず今日は寝よう。 深呼吸して心臓を落ち着け、私は深い眠りに落ちた。
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