優雅な朝

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 振り向くとパジャマ姿の息子が申し訳なさそうに立っている。  「優希(ゆうき)、人が食べてる時にいたずらしちゃだめだろ」  「ご、ごめんなさい」  小学4年生になる息子は今が一番遊び盛り。わんぱく小僧だけど、注意すればちゃんと謝れるところは親として誇らしくもある。  「わかったならよし! さぁ、顔洗っておいで」  「うん!」  あぁ、若いっていいなぁ……。  元気に育っている息子の背中を見送ってから、朝食に戻る。  「あちゃぁ……」  床にはバタートーストがうつ伏せに寝転がっいた。
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