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優希の不安
「お父さん! 早く公園行こ!!」
優希が飛び跳ねながら支度を急かす。
「ああ、今行くよ」
俺は軽く上着を羽織って足早に玄関へ向かう。
この1ヶ月、休日になると公園に駆り出されては、息子とかけっこの練習をしている。
はっきり言って優希は鈍足だ。運動会でも毎回ビリ。本人もそれを気にしているらしく、今年こそは見返してやるんだと意気込んでいる。
俺も運動ができる方ではないが、本やネットで走り方を勉強してなんとかアドバイスをしていた。
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