独白 ─ 2 ─

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独白 ─ 2 ─

茶色の小瓶を 海に投げて 代わりにたどり着けと祈る 岸に残る しょっぱい涙 くるりと大海原に背を向ける 夢を見て暮らしていた頃の 未来の時間は余るほどで 浜辺にまどろむように 覚めずにいたの 大切な優しい記憶が 歩くたびに切りつけるけれど 一番大事なものは 海に逃がしたと嗤う 誰の手も届かない ところまでゆけ
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