魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている1~形のない処方箋~

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 沸かした湯に、清潔なタオルを浸す。  熱湯にくぐらせたタオルを絞るのは熱くてたまらなかったが、ほかならぬヴァフィラのためだ。ここはひとつ我慢だ。  硬く絞ったタオルで、そっとその美しい額の汗をぬぐった。  額から頬、顎、首筋。  そして、細心の注意を払いながら、ルドーニはヴァフィラからその身にまとうものを脱がせ始めた。  ひゅう、と大きく息を吸ったヴァフィラの喉が鳴った。
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