魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている1~形のない処方箋~

3/45
前へ
/45ページ
次へ
 サロランニ王国は、小さな国だ。  敵対する強国の、ちょうど真ん中に挟まれて位置している。  それでも小さなこの国が毅然として中立を守っていられるには、二つの理由があった。  一つは、大いなる女神・ラニマの加護がことのほか篤いから。  豊穣の女神・ラニマのもう一つの顔は、戦女神。  ラニマの導く軍勢は必ず勝利を掴む、という言い伝えはこの地方にまだ根強く残っていた。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

216人が本棚に入れています
本棚に追加