魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている1~形のない処方箋~

7/45
前へ
/45ページ
次へ
 静かだ。  人の気配がない。  いや、人が動いた空気の後がない。  物音を立てないように気をつけて屋内へ入り、寝室のドアを小さく開く。 「ヴァフィラ?」  誰だ、という声を待ってみたがそれも聞こえてこない。 「ヴァフィちゃん!」  思い切ってドアを大きく開き、すばやくしゃがむ。  だが、いつもなら景気よく飛んでくるはずの枕がルドーニを襲う事もなかった。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

216人が本棚に入れています
本棚に追加