魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている1~形のない処方箋~

8/45
前へ
/45ページ
次へ
 寝室の窓にはカーテンが閉め切られ、細く外の陽光が差し込んでいる。  かすかな日の光を頼りに寝台を見てみると、確かにそこにはヴァフィラが横たわっていた。  静かに、側によってみる。  寝ているのかと思っていたが、うっすらと瞼は開いている。 「ご機嫌いかが? ヴァフィちゃん」  できるだけ軽い口調で話しかけてみる。待っていた返事は「何しに来た」「ヴァフィちゃんと呼ぶのはやめろ」「さっさと帰れ」こんなところなのだが、今回は少し勝手が違っていた。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

216人が本棚に入れています
本棚に追加