米倉の打算

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 そう、考えると、急に気まずい気持ちになった…  これから、会う、好子との面会が、心に、どんよりと、重くのしかかった。  私の気持ちが、わかったのだろう…  「…大丈夫ですよ…」  と、軽い調子で、ハンドルを握る米倉が言った。  「…好子はああ見えて、高見さんを認めているんです…」  「…私を認めている?…」  思いがけない米倉の言葉だった。  「…どうして、私を認めているんですか?…」  思わず、米倉に聞き返さざるを得なかった…  「…高見さんが、恋愛経験がゼロだと、最初会ったときに、ウチの家族の前で、告白したでしょ? アレで、内心、好子も高見さんに、好感を持ったと思います…」
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