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私は米倉の言葉に驚いた。
まさか、そんなことを言われるとは、思わなかった…
考えてもみない言葉だった…
私は、なにか、言おうとしたが、なにも言わないことこそ、良策だと思った。
私が、なにか言うよりも、なにも言わないで、米倉が勝手に自分の思ったことを言ってくれた方が、都合がいい…
「…あの記者は、好子と水野の不倫を、米倉一族の内紛なんて、面白おかしく、記事にしたいだけでしょ?…」
「…それは、どういう意味ですか?…」
「…ほら、よく芸人が話を膨らませるというじゃないですか? …ただ事実を淡々と書いてもつまらない…だから、面白おかしくするために、わざと話を大げさに脚色する…」
「…脚色する?…」
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