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半側発汗
人が汗をかくのは、生命活動において大切な器官を守るためで、中枢神経、脳付近の発汗量が多くなっています。部位で言えば、背中や胸、そして頭。
中でも一番発汗量が多いのは、額だそうです。
よく、女優さんは汗をかかない等と言われていますが、実際は残念ながら、汗を自分の意思で止める機能は人には備わっていないそうです。
しかし、汗を止める反射、半側発汗(はんがわはっかん)と呼ばれる「皮膚を押さえた箇所には汗をかかない」という反射が備わっているようです。
【半側発汗】
何かが皮膚に圧をかけた状態で密着した場合、その箇所にいくら汗をかいても蒸発し難くい状態が続きます。
そうすると、熱を下げるという目的が達せられないと判断した体は、無駄な水分を放出しないように、一時的にその場所の発汗を止めるのではないかと考えられているようです。(不思議、神秘°˖✧(*‘ω‘ *)✧˖°)
半側発汗は、右脇を圧迫すると、右胸と頭部右側の汗が止まり、左脇を圧迫すれば、左胸と頭部左側の汗が止まるといったように、圧迫する位置を変えると、汗が止まる場所も変わってくるようです。
胸元をギュッと締めることで、右脇と左脇を同時に圧迫すると、胸から上の汗を抑えられる事になります。舞妓さんはこの方法で汗を止めていらっしゃったんですね(゚д゚)!
形は違えど、紐と帯で着付ける着物、平安時代の貴族達もこの方法で、汗を止めていたのではないかと考えます。
そこで、次回は、十二単と束帯(そくたい)を見て行きたいと思います。
~追記~
半側発汗は、汗が出ない逆側には倍の汗をかいてしまうかもしれないそうです。過度な締め付けも危険なので、お気をつけくださいませ。
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