十二単

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十二単

①小袖を着て、帯を結んだ上に紅の袴をつけます。 袴の紐は体の右側で片側だけ輪にして結び、輪の部分は体の中央に置いておきます。裾は後方に捌いておきます。 ②単衣を着て胸元を紐で占めます。 ③五衣を色の薄い(かさね)(重ね着するための衣)から着て行きます。 ④打衣(砧で叩いて艶を出した布で作った衣)を着ます。 ⑤表着(うわぎ)二陪(ふたまた)の織物)を着ます。 (二陪とは、地文様を織り出した織物の上にさらに、地文とは別の鮮やかな色糸で浮織し、二重に文様を作り出した織物のことをいいます) ※②から⑤まで、一本の紐で仕上げています。胸元をギュッと結び、その上に衣を重ねると、下の衣から紐を抜いて上の衣をその紐で結び、を繰り返しています。 ⑥衿を折り返してある二陪の唐衣を羽織ります。 ⑦後ろより()をつけます。小腰(裳についている紐)を前で結び、これまで使っていた紐を引き抜きます。 十二単は最終的にはこの裳についてる紐だけで全体を押さえる形となります。 裳は古代は腰に巻き付けていましたが、平安時代には着る枚数が多くなり段々と背面につけるようになりました。裳をつけることで正装となります。 ⑧檜扇を開き手に持ち完成です。 f069d8f5-6ed4-432c-939b-14a6c5b83fc4  束帯も十二単も、帯や紐で胸元でギュッと締めてあり、「半側発汗」の条件に当てはまっているのがわかりました。
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