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仲人と見合い2
現在お見合いといえば、紹介された同士が初めて会う場とされていますが、江戸時代のお見合いは、両家の間でほぼ結婚が決まった後に行われるものでした。
この見合いの場選びも仲人の裁量でした。
豪商同士ともなれば、芝居小屋の特等席、東西に張り出す2階席に向かい合うように座り、芝居見物をしながらの豪華な見合いもあったようです。
この特等席は、一間が銀35匁(43,750 円)二間で70匁(87,500円)となります。
大工の手取りが月2両(15万円)の時代、桟敷代だけでその給金の半分以上を費やす豪勢なお見合いでした。
流石にそんな見合いは極まれだったようで、寺社の境内や、水茶屋を使うのが一般的でした。
見合いといっても、若い二人がお互いに顔をまじまじと見る事はなく、寺社の境内、向かい合う茶店に別れて両家が座りそれとなく見たり、水茶屋(喫茶店)で互いに背を向けて座り、一瞬ちらりと見たりするような形でした。
見合い後婿側に異存が無ければ、仲人を通して扇子をおくる風習もあったようです。
見合いが成功すると、次はいよいよ結納、そして婚礼と進みます。
仲人の仕事はいよいよ大詰めとなっていきます。
1匁は1,250円で計算しています。
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